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井納建設

河川伝統工法

木工沈床工等

木工沈床は、粗朶沈床が急流河川に適さなかったことから、明治時代の中頃に考案されたものです。
この工法は水深に応じて2階層から幾層にも組むことができます(施工性の観点からは5階層ぐらいまで)。
間伐材と自然石を使用した構造であり、天然素材によりできる空隙を水生生物に提供することができるため、特に、魚類や微生物、とんぼ等の格好の生息地になります。
また、間伐材を多く利用することで、山林の整備が進み、流域を災害から守ることにもつながってゆきます。
木工沈床は、常時、水中に没するように設置すれば、腐食することがなく耐久性に優れ、生物にも優しい最適な工法です。

パンフレットはこちら(PDF)

【改良沈床工】
改良沈床は、基本的な構造は木工沈床と同じですが、方格材に鉄筋コンクリート部材を使用するものです。
鉄筋コンクリート部材を使用することにより、全体の強度の向上が期待できます。
木工沈床を”柔”構造とすれば、改良沈床は”剛”構造と言えます。

【改良木床工】
改良木床は、基本的な構造は木工沈床と同じですが、最上層の格子に鉄筋コンクリート製の方格材を使用するものです。
これにより、転石の衝突に対する耐久性の向上が期待できます。なお、下格子には木材を使用しているため、木工沈床と同様、魚類等の生息場所として最適です。

 

木工沈床工

長良川(今泉)

粗朶沈床工と組み合わせて、水制工の根固め工として採用された事例です。

発注者:国土交通省 木曽川上流河川事務所
施工場所:岐阜市桜木町
施工年度:平成14、15、16、17、18、19年度

長良川(天王川樋門前)

粗朶沈床工と組み合わせて、水制工の根固め工として採用された事例です。

発注者:国土交通省 木曽川上流河川事務所
施工場所: 岐阜県瑞穂市
施工年度:平成16年度

根尾東谷川

橋脚の根固め工として採用された事例です。

発注者:岐阜県 岐阜建設事務所
施工場所:岐阜県本巣市根尾
施工年度:平成14、17年度

岩手川

小河川において根固め工として採用された事例です。

発注者:岐阜県 大垣建設事務所
施工場所:岐阜県不破郡垂井町
施工年度:平成16年度

改良沈床工

武儀川

改良沈床工は、方格材に鉄筋コンクリート部材を使用したものです。敷成材は間伐材を使用しています。

発注者:岐阜県 美濃建設事務所
施工場所:岐阜県武儀郡武芸川町
施工年度:平成15年度

人、自然に還る。