河川伝統工法
粗朶沈床工等
【粗朶沈床工】
粗朶沈床は、軟弱地盤上の低地に住むオランダ人が生み出した工法であり、明治時代の初めにオランダ人のデ・レーケ達により日本に伝えられました。
特徴としては、①腐食しにくいこと、②屈撓性があること、③荷重を広く分散して伝えることができること、④運搬が容易なこと、等が上げられます。また、非常に多孔質で、生物が棲みやすい環境が形成されます。
粗朶沈床の厚さは約90cmです。
【粗朶単床工】
粗朶単床は、粗朶沈床を簡略化したものであり、下格子の上に敷粗朶一層を敷設し、上格子を省いて直ちに柵を掻き、約60cmの厚さに仕上げるものです。
粗朶単床は水深のやや浅い箇所、または、粗朶沈床の下に重ねて敷設します。
粗朶沈床工
杭瀬川(静里)H20
粗朶沈床寸法 4.3×6.3×0.9
発注者:国土交通省 木曽川上流河川事務所
施工場所:岐阜県大垣市静里町
施工年度:平成21年度
長良川(今泉)
発注者:国土交通省 木曽川上流河川事務所
施工場所:岐阜市桜木町
施工年度:平成16~20年度
長良川(天王川樋門前)
発注者:国土交通省 木曽川上流河川事務所
施工場所:岐阜県瑞穂市
施工年度:平成15年度
粗朶単床工
長良川(今泉)
発注者:国土交通省 木曽川上流河川事務所
施工場所:岐阜市桜木町
施工年度:平成15年度
矢田川
発注者:愛知県 名古屋土木事務所
施工場所:愛知県尾張旭市
施工年度:平成10、11年度